自然の美しさを閉じ込めた、木製のLEDランプ「Bow」

デザイナーDavide Mezzasalmaが描く、自然素材とテクノロジーの融合

木を曲げることから生まれたアイデアが、自然素材とテクノロジーを融合したLEDランプ「Bow」へと結実した。デザイナーDavide Mezzasalmaの手により、自然の美しさと機能性が見事に結びついたこの作品は、見る者を驚嘆させる。

「Bow」は、自然のトネリコの木を曲げて作られたランプである。一見すると、ただの木製の弓のように見えるが、その内部にはLEDライトレールが隠されている。その存在は、組み込まれたタッチスイッチが押されるまで見えない。また、見えないマグネットのおかげで、鉄の表面や専用の支持体に美しく固定することができる。さらに、モジュラー原理に基づいて、複数部分のフロアランプやペンダントライトに変形することも可能だ。

ランプの本体は、ラミネーションという技術を用いて作られている。1mmの厚さにカットされたトネリコの木の薄片をプレスし、型に貼り付けていく。その結果、自然の木の美しさを保ちつつ、機能的なランプとしての形状を持つことができた。

ランプに組み込まれたLEDレールは調光可能で、6Wの出力を持つ。これは一般的な40Wの電球と同等の出力で、読書用のランプとして最適だ。ランプの幅は55mm、長さは500mm(コネクターや支持体を除く)、厚さは13mmと、コンパクトながらも十分な明るさを提供する。

このランプを初めて操作する人々の反応は、「これは魔法だ!」というものだ。一見、ただの木製の彫刻のように見えるランプから光が出るとは思わないからだ。さらに、組み込まれたタッチスイッチがこの魔法のような感覚を強調し、ユーザーに感動的な体験を提供する。

このプロジェクトは、Davide Mezzasalmaがベルリンのアトリエで開発した。初めての試作品は2017年に作られ、完全に機能するプロトタイプが2019年に完成した。その後、2019年のミラノのFuorisaloneやロンドンデザインフェアで展示され、多くの人々から賞賛を受けた。

「Bow」は、A'ライティング製品とフィクスチャデザイン賞2022でブロンズ賞を受賞した。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与される。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Davide Mezzasalma
画像クレジット: Image #1: Photographer Liron Leibu, Bow lamp, 2019. Image #2: Photographer Liron Leibu, Bow lamp, 2019. Image #3: Photographer Davide Mezzasalma, Bow lamp, 2020. Image #4: Photographer Liron Leibu, Bow lamp, 2019. Image #5: Photographer Davide Mezzasalma, Bow lamp, 2020.
プロジェクトチームのメンバー: Davide Mezzasalma
プロジェクト名: Bow
プロジェクトのクライアント: Davide Mezzasalma


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